2014年 05月 08日
24 Prince St, New York, NY 10012 Phone: 646- 381-2555 http://www.oficinalatinanyc.com 小さなブティックやカフェが軒を連ねるノリーターで、数々の中南米料理やドリンクが楽しめるレストラン、「Oficina Latina」。店に入ると、バーの棚に並ぶ数々のテキーラ達が出迎えてくれる。 このラインナップを見ただけで既に、ドリンクメニューには期待ができる。 店内のいたるところに飾られているビンテージ物のバイクのヘルメット。 店の内装も1950年代の車の修理工場をモチーフにしている。これらの店内の演出は、 レストランの料理のコンセプトにも深く関わっているとのこと。 1923年に「パンアメリカンハイウエイ」というメキシコのモンテレイからアルゼンチンのブエノスアイレスを 約2万6千キロかけて結ぶ高速道路が建設された。このハイウエイを南に下がっていくと、エルサルバドル、パナマ、コロンビア、ペルー、、アルゼンチンと数々の中南米の国を訪れることができる。この道路を通じて中南米を駆け抜けるライダーのように、それらの国にまつわるいろいろな料理を提供するというのが、このレストランのコンセプトなのだ。 料理はアペタイザーサイズのものとメインコースがあり、どの料理もシェアしやすいので、いろいろと頼んでみるのがお勧め。アボガドがとてもフレッシュなワカモレディップ。これは欠かせない一品。ベネズエラ料理を代表するとうもろこしの粉で作ったパン「アレパス」は、中身にサーモン、牛肉、お野菜とチョイスがありいろいろな味が楽しめる。エルサルバドル出身のシェフが作るガーリックがよく効いた海老のソテーはなんともやみ付きになる美味しさだ。 ドリンクプログラムはカクテルがとても充実している。それもそのはず、テキーラ、マスカル、ラム、カシャーサ、ピスコとカクテルには欠かせない蒸留酒を約280種類も取り揃えているのだ。マルガリーター、モヒート、カイピリーニャにピニャコラーダと中南米を代表するカクテルのオンパレード。フレーバーもユニークなものばかりなので、何度足を運んでも常に新しい味を楽しむことができる。 サルサの音楽をバックにマルガリーターを飲みながらワカモレとチップを食べているとそこがマンハッタンのノリーターということを忘れてしまう。パンアメリカハイウエイを食を通じて是非楽しんでいただきたい。 #
by pecopecony
| 2014-05-08 01:08
| ラテン
2013年 07月 25日
1538 2nd Ave, New York, NY 10075 Phone: 212-717-8226 http://www.nyctacos.com 日本ではあまり食べないがニューヨークではポピュラーな料理の代表、メキシコ料理。Chipotleというチェーンのメキシカンレストランはニューヨークの至る所にあり若者に大人気だ。メキシカン料理といえばタコスやブリトー、ケサディーヤなどおいしい反面ちょっと体型を気にする女性には好ましくないオイリーでボリューミーなイメージ。ところがそんなジャンクなイメージのあるメキシカンレストランだが、お洒落でスリムな女性たちで常に賑わう店がアッパーイーストサイドにある。 Cascabel Taqueriaはモダン・メキシカン料理がお手頃な値段で味わえるおいしくてヘルシーなメキシカンレストラン。ディナー時になると店前の歩道にまで人だかりができるほどの人気ぶり。嬉しいのは味付けが全体的に薄めで胃に優しいこと。テーブルに置いてあるトマティロ、ロースト・トマト、ディアブロの3種類のスパイシーソースで自分好みの味付けが楽しめる。 おいしいメキシカンかどうかはその店のワカモレでわかるはず!ということでまずはワカモレを注文。アボガドとパクチーのみのシンプルなディップは他の味付けでごまかさない分アボカドのフレッシュさが際立ち本当においしい。パクチーが苦手なスタッフもついパクパクいってしまうほど、アボカドとパクチーが絶妙なバランス。薄めな味つけも前菜にふさわしく、まさに完璧なワカモレ。お次はメキシコ料理代表のタコス。 おすすめは、さっくりとフライにされたティラピア(白身魚)のBAJA FISH、ぴりっとしたポークに刻んだパイナップルの甘みがマッチするAL PASTOR、ストリップステーキにオイスターマッシュルームとサワークリームのCARNE ASADA。一皿に2つ入っているのでシェアしていろんな味を楽しみたい。メインのおすすめはTILAPIA VERA CRUZ。バターのソースとレーズンのほんのりとした甘み、ライムとフレッシュなトマトの酸味がティラピア(白身魚)のさっぱりとした白身にからまり、料理の味の邪魔をしない程度のパクチーのアクセントとパーフェクトマッチ。冷めにくいよう紙袋に入れられたあつあつのトルティーヤにくるんで食べたらもうどこまでも止まらないほどおいしい!デザートもメキシコ風にチュロスやフラン、トレスレチェスで締めくくれば、完璧! 薄めの味付けに加えて、オーガニック素材にこだわるなど女性人気がうなずけるヘルシー志向のニューメキシカンレストランCascabel Taqueriaで、暑い夏にさっぱりと食べられるメキシコ料理を楽しもう! #
by pecopecony
| 2013-07-25 05:57
| メキシコ
2013年 04月 24日
Sons of Essex 133 Essex Street (Stanton & Rivington Sts.) 212-674-7100 sonsofessexles.com 「Sons of Essex」の名前の由来は Sons of LibertyとEssex Streetにちなんで名付けられている。Sons of Libertyは日本語で「自由の息子達」。独立戦争時に活動した北米植民地の急進派の事をそう呼んだ。この二つにインスパイアされた当店は、地元の人のみならず多くのセレブにも愛され、遠方からはるばる足を運ぶ人も多いという。 店内ですぐに目に飛び込んでくるのはこだわりに溢れた内装。そのデザインはモマのキュレーターの最上階を手がけたChien Daoと経営者の Matt Lavineが行った。 昔のロウアーイーストサイドの住居をイメージするため、Tenement museumの写真を参考にし、フリーマーケット、ブルックリンの製材業者、そしてニューヨーク州北部の家屋などからインテリアを買い取ったいう。ディスプレイや食器なども趣のあるものが揃う。入り口近くはバーカウンターとなり、奥に進むとテーブル掛けの席が並ぶ。 また、一段下がったラウンジはVIP専用となっている。2人掛けから10人以上座れるブースまであるので様々なグループに柔軟に対応ができる。また、混んでいる時間でもさほど圧迫感を感じないのは、 暖かみのある内装が落ち着いた雰囲気を創り出しているからだろう。 料理のコンンセプトは、伝統的なアメリカ料理とEssex Streetにいた移民の食文化の影響を合わせたもの。クラシカルだがモダン、アメリカンだが多様性に満ちたニューヨークらしい料理の構成だ。地元の食材とEssex Stマーケットのフルーツと野菜を多く用いる。 店のオリジナルカクテルは皆、昔の市長や通りの名前にちなんで名づけられている。カクテルのおすすめはTHE GRAND SACHEM。半透明のお酒の上にレモンピールが浮かべられている。味はさわやかで、甘みがあるが鼻に抜ける感じだ。柑橘系だが匂い、味と共にきつくなくて飲みやすい。 アペタイザーで人気のTRUFFLE MUSHROOM PIZZAは長方形の鉄板にのせられた見た目がお洒落なピザだ。パリパリに焼かれたクラフトピザは食事というよりはスナック感覚で食べられる。チーズはクリーミーで、しょっぱ過ぎず、しつこくない。マッシュルームの塩気がおいしい。 続いて 口コミでで一番 人気の高い MAC N CGEESE BALLS。マカロニチーズと言えば、アメリカ料理の定番だが、こちらはコロンと可愛く丸まったユニークなスタイルで提供している。 丸い形のチーズボールはフライになっており、おつまみにちょうどよくパクパクと食べてしまいそうだ。たこ焼き器のような鉄板に6つ並べられ、真ん中にはブルーチーズベースのソースが用意される。この塩気の効いたソースは、割と軽く仕上げらており、良いアクセントとなっている。 ROBSTER POT PIEも人気の一品。野菜とロブスターがごろりと入ったクリーミーなシチューだ。容器の上に被さったパイを崩してシチューに混ぜることで さくっとした食感も楽しめる一品だ。ウェイターおすすめのTV DINNERはステンレスのトレーに乗せられて出てくる典型的なアメリカ料理だ。フライドチキンにスピナッチ、ビスケットとMAC N CHEESEが並んでいる。アメリカ料理を知るには適した料理だ。 サイドメニューも是非試して欲しい。truffle friesは細切りのフレンチフライに チーズとトリュフがまぶされた一品。旨味と風味が特徴的でヤミツキ度が高く、ドリンクのおつまみにはいいだろう。甘いものが無性に食べたい日にはsweet potato puree roasted marshmallowsはどうだろうか。その名の通り、ピューレ状にされたスイートポテトの上に焼かれたマシュマロが乗っている。 どの料理も食べやすいが日本人にはややパンチがきいているかもしれない。また量が多めなのでシェアする事をお薦めする。箸休めに突き出しのピクルスが嬉しい。素材の味をそのまま残し、丸ごと漬けられたピクルスは酸味がそれほど強くないのでピクルスが苦手な人も食べられるかも知れない。 デザートのおすすめはS’MORES。グラハムクラッカーに手作りのマシュマロが挟まれている。3つ並べられ,盛りつけが何とも可愛らしい。味はそれぞれ異なり、イチゴとチョコレートソース、バナナとキャラメルソース、チョコレートチップとチョコレートソースの3種だ。甘みが強く、これぞアメリカのデザートという感じの一品だ。 Sons of Essex では、まだ混む前の早い時間には、地元の人がやってきてバーで軽く飲むのがいつもの光景だ。客層に合わせて、店では一昔前のヒップホップが良くかけられているそうだ。客層は比較的若者が多く、仲間内でわいわいと楽しむのに特に向いている。また、誕生日パーティー等頻繁に開かれるとの事で、カラオケができイベントにもよいだろう。典型的なアメリカ料理が食べたくなって、しかしダイナーよりもお洒落で雰囲気のある店に行きたくなった時、この店は最適だろう。大人気でいつも混み合うので、特に週末は2週間前の予約が必須。ご予約はお早めにどうぞ。 #
by pecopecony
| 2013-04-24 04:34
| アメリカ
2013年 03月 15日
156 9th Ave New York, NY 10011 Phone: 212-620-4545 www.tipsyparson.com 観光地として人気のミートパッキンング地区とチェルシーの間にあるレストラン「Tipsy Parson」。バーカウンターが14席、テーブルには25席という小さな店内は薄暗く落ち着いた雰囲気が漂う。まウエストチェルシーという街の散策や観光の合間にぶらっと立ち寄る、というのに最適なロケーションのため、週末のブランチで人気の店である。マネージャーのStephen氏は「ロケーションには恵まれたと思うよ。観光客があまり多いレストランになってしまうと、地域の人はあまりお店に来たがらなくなってしまう。程よく観光地から離れている事で観光客と地元のお客様とのバランスが旨く取れた店になったのだと思うよ。またギャラリー多いウエストチェルシーに位置するため、パーティーやイベントがギャラリーで行われる際には、アートやファッション関係の人たちが使ってくれるというのも嬉しいね」と語る。店の奥にはバックルームもあり、客の多い週末やプライベートいベントに良く利用されている。コミューナルテーブルが中央に置かれたこの部屋、ドローイングで装われた皿や鏡が壁一面に飾られ、ニューヨークらしいクラッシックさとキュートさが共存する魅力的な空間に作り上げられている。 地の利の理由もあってブランチで人気の店であるが、この店で人気なのがバーフードだ。メニュー内では「Snacks」というカテゴリーで記され、仕事帰りに食事をしないでバーで一杯を楽しむ方などに重宝されている。この「Snack」には、決してヘルシーとは言いがたいが、お酒のツマミに最高なメニューが揃う。例えば、フライにしたピクルスをバターミルクディップにつけて頂く一品。かりっと仕上がったピクルスの食感と酸っぱさがバターミルクディップの濃厚な味わいと程よく口の中で溶け合い、ビールを飲みたくさせる。また、「Spicy boiled peanuts」は殻ごとピーナッツをゆでたシンプルな一品。アメリカ版の枝豆のような味わいで、この店のものはお酒に合うようと少しピリ辛に仕上げられている。 また「SNACKS」のセクションではないが、前菜のメニューに並ぶ「Bourbon Chicken Liver Mousse」もお薦め。鶏のレバーを使ったムースをかりっと焼かれたポテトブレッドに載せて頂く一品である。サイドに添えられたグリーントマトのマーマレードは少し載せて頂くと新たな風味のアクセントとなり、更にこの一品を楽しむ事ができるだろう。 バーテンダーお薦めのドリンクはTipsy Parlmer。当店一番人気のカクテルで、べースとなるお酒をスウィートティーヴォッカ、もしくはスウィートティーバーボンから選んでから作ってもらう。レモンとミントの爽快感が特徴のリフレッシュなドリンクだ。また、Porch Swing Swizzleも人気のドリンク。バーテンダーお薦めのバーボン、カリブ産のリキュール、Velvet Falerunm、ジンジャージュース、ミントシロップ、ジンジャービールを使ったカクテルだ。ジンジャーのぴりっとした爽快感が感じられる一品。 お酒のお供という視点から紹介させて頂いたTipsy Parsonであるが、勿論、その他のメインの食事にもこだわっている。シンプルな料理が多いが、付け合わせ、ソースや調理の仕方にこだわって、どれもきちんと作られているのが伝わる。 新しいもの好きなニューヨーカーが牽引するレストランシーンにおいては、いかに人気の店でもその存在感を維持するのは大変である。一時的なメディアの騒ぎに惑わされず、良い食事と雰囲気を提供する事でしっかりとした人気を確立するのがレストランの本筋である。レストランのトレンドの移り変わりの激しいニューヨークにおいて忘れがちな、このような当たり前な事をふと気付かさせられる、ここはそんな店である。店名の「Tipsy Parson」とは「ほろ酔いの牧師」の意味。この店で食事を堪能した後は、そんな感じで店を後にすることだろう。 #
by pecopecony
| 2013-03-15 03:18
| アメリカ
2013年 01月 11日
54 E 1st St, New York 10003 (1st & 2nd aves.) Phone: 212-677-6221 www.prunerestaurant.com イーストビレッジにあるアメリカンレストラン「Prune」。 この店のオーナーシェフ、Gabrielle Hamiltonをもう既にご存知の方も多いだろう。彼女は2011年にジェームスビアードアワードの最優秀シェフに輝き、また2012年には同アワードのベストブックに選ばれた書籍「Blood, Bones & Butter」の著者でもあるニューヨークの実力派シェフだ。 そんな輝かしい実績を持つ彼女が作り上げたこのレストランは、お金のための料理ではなく、「自分が食べたいと思うものを、お客様にも食べてもらいたい」とのコンセプトで始めた気取らない家庭料理を食べさせてくれる場所。ニューヨークというさまざまな食文化が入り混じる特徴を活かし、多様な食材を利用し自由な発想で料理作りに取り組んでいる。特別な調理器具はあまり使わず「スプーンとフライパン、それときれいに洗った両手があれば十分よ」と、その言葉の中からも家庭料理ならではの温かさを垣間見ることができる。 彼女の料理業界での経験は20年以上、12歳の頃にはじめたレストランでの食器洗いに遡る。マサチューセッツのハンプシャー大学を卒業後、ニューヨークへ移りケータリングビジネスを開始する。しかしながら、大好きな料理とビジネスとしての料理の狭間で悩み、1995年にはケータリング会社を売却、ニューヨークを離れミシガンに移り住む。その後、ミシガン大学大学院に入学し小説執筆を専攻する。大学院在籍中にアルバイトで調理の仕事に携わり、そこで後に良き指導者となるMisty Calliesに出会った。Mistyと一緒に料理を作るうちに「自分にとっての料理とは何か?ビジネスでなく純粋に喜びとしての料理とは何か?」彼女を長年悩ませてきた疑問に区切りをつけることができた。その後Mistyが独立し、レストラン「Zanzibar」をオープン。彼女も一緒にこの店で働くこととなった。 1999年に大学院を修了後、再び料理業界に戻ることを決意。これまでに得た知識・経験を活かし、ニューヨークで自分のレストラン「Prune」を開業する。レストランの名前「Prune」は子供の頃のニックネームに因んだもの。「大切な人のために作るという」精神から生まれた彼女の料理は、すぐに有名になり、高級料理と肩を並べるほど栄誉を受けることになった。見せかけではない純粋な料理の美味しさが堪能できる。 #
by pecopecony
| 2013-01-11 05:59
| アメリカ
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